本作のヒットは、メディア史においても大きな転換点であった。TBSテレビの金曜ドラマ枠という最強のプラットフォームと、大手レコード会社による強力なバックアップ。この綿密に計算されたメディアミックス戦略が、空前のブームを底支えしていた。
従来の歌謡番組での宣伝にとどまらず、ドラマのオープニングやエンディング、劇中の印象的なシーンで効果的に挿入される演出。視聴者は毎週金曜日に洗脳されるかのようにこの楽曲を耳にし、翌土曜日にはレコード店へと押し寄せた。これは後のトレンディドラマ主題歌黄金期を切り拓く先駆けとなり、1980年代後半から90年代にかけてのドラマ音楽ビジネスのひな型を作り上げたのだ。