来園者がまず抱く最大の疑問が、「千葉県袖ケ浦市に位置しながら、なぜ『東京』を冠しているのか」という点です。このネーミングの背景には、開園期である2001年3月当時の首都圏交通インフラの劇的な変革が深く関わっています。
1997年の東京湾アクアライン開通により、神奈川県川崎市と千葉県木更津市がわずか15分程度で結ばれ、東京都心部や神奈川方面からのアクセスが飛躍的に向上しました。運営会社である株式会社明和セールス(明和グループ)は、単なる千葉県内のローカルレジャー施設ではなく、「羽田空港や首都高速を経由して東京・神奈川・埼玉を含む首都圏全域から訪れるメガリゾート」として位置づける戦略的ブランディングを選択しました。
これは「東京ディズニーリゾート(千葉県浦安市)」や「東京国際空港(成田空港の旧称)」と同様、広域観光圏としての認知度向上を狙ったマーケティング手法です。さらに、施設コンセプトとしてドイツの田園風景(ワイマール地方やバイエルン地方の田園建築様式)を忠実に再現したことから、「東京湾アクアラインで繋がるドイツの田舎町」という意味を込めて東京ドイツ村と命名されました。