「地方都市の老舗遊園地だから、いつ行ってもガラガラだろう」という思い込みは、現代のひらかたパークにおいては致命的な誤算となる。現地調査で判明したひらかたパーク混雑状況のリアルは、季節や曜日によって極端な二面性を見せる。
平日は大半の遊具が「待ち時間ほぼゼロ〜10分以内」で乗り放題となる天国のような環境だが、春休み・ゴールデンウィーク・秋の行楽シーズン、そして連休の土日祝日となると様相は一変する。園内を代表する人気アトラクションである木製コースター「エルフ」や、全長約1,300メートルの高速コースター「レッドファルコン」、激流下りを楽しめる「パチャンガ」などの看板ライドでは、ひらパーアトラクション待ち時間がピーク時で45分〜60分超に達する事態が頻発している。
取材班が休日に実施したタイムスタディによると、混雑のピークは11:30から14:30の3時間に集中する。午前中の遅い時間帯に到着したファミリー層と若者グループが園内中心部に滞留するためである。この混雑曲線を逆手に取ったプロの攻略フローは以下の通りだ。
まず、開園15分前にはゲート前にスタンバイし、入場と同時に園内最奥部にある「木製コースター エルフ」または「レッドファルコン」へ直行する。開園直後の30分間であれば、これらの人気絶叫系を待ち時間10分未満で1〜2本消化できる。その後、園内が最も混み合う正午前後の時間帯は、待ち時間が発生しにくいウォークスルー型アトラクションや、あらかじめ予約・整理券が配備される屋内施設、あるいは早めの昼食休憩に充てるのが最も合理的である。
そして、多くのファミリー層が子どもの疲れや帰路の渋滞を懸念して退園し始める15:30以降に、再び中規模ライドや観覧車「スカイウォーカー」へと舵を切る。この時間帯になると、日中は長蛇の列だったライドも15〜20分程度まで列が圧縮される。この「山型を描く混雑の谷間」を正確に突く動線設計こそが、無駄な疲労を防ぐ決定打となる。