ネット上の情報で散見される最大の誤解は、「2インチリフトアップすれば干渉は100%解消する」という思い込みです。
リフトアップによって車高を上げると、停車時のフェンダークリアランスは広がります。しかし、ステアリングの回転軸(キングピン角)やサスペンションが沈み込むフルストローク時の軌道は変わりません。むしろ車高を上げたことでキャスター角が変化し、ステアリングを据え切りした際にバンパー角へ接触しやすくなるケースすら存在します。
つまり、リフトアップの有無にかかわらず、「フロントバンパー下部のクリアランス確認」と「インナーフェンダーの熱成型・トリミング」は235/70R16を履きこなすための基礎工事であると理解しておく必要があります。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
235/70R16は、ジムニーシエラの魅力を極限まで引き出すサイズであると同時に、車両特性への理解と割り切りを要求する玄人向けサイズです。
【235/70R16へのカスタムを推奨できる人】
・リフトアップキット(1〜1.5インチ以上)の導入をすでに計画している方
・フェンダーライナーの軽微な加工やショートバンパー化に抵抗がない方
・燃費や出足の重さよりも、圧倒的な迫力とスタイリングを最優先したい方
【純正サイズや215/70R16に留まるべき人】
・完全なノーマル車高・無加工のままノントラブルで乗り続けたい方
・毎日の通勤や長距離移動が多く、燃費悪化やロードノイズを極力避けたい方
・ディーラー車検を確実に、何の指摘も受けずにスムーズに通したい方