ネット上のコミュニティやSNS(知恵袋、X、5ちゃんねる等)の筋トレ・増量スレッドを観察すると、毎日のように切実な叫びが投稿されています。
「体重を増やしたくて毎晩ラーメンと白米2合を食べ始めたが、4日目に激しい腹痛でトイレに籠もり、結果的に2kg減った」「友人に勧められた海外製ウェイトゲイナーを一気飲みしたら、胃が膨満感で破裂しそうになり、その後の食事が丸2日喉を通らなくなった」――これらは決して珍しい失敗談ではありません。
太りたいけれど胃腸が弱い男にとって、世にはびこる「とにかく限界まで食え」という体育会系の助言は、健康被害をもたらす劇薬に等しい行為です。胃酸の分泌が追いつかない状態で胃の中に大量の炭水化物や脂質が滞留すると、未消化のまま十二指腸や小腸へと送り込まれます。高浸透圧となった腸管内には水分が急速に引き寄せられ、結果として「浸透圧性下痢」を引き起こします。これでは増量どころか、体内の貴重な水分と微量ミネラルを失い、脱水と疲労で体重が落ちてしまいます。
現場の取材や実践者へのヒアリングから浮き彫りになるのは、胃弱体質の男性が増量に挑む場合、消化吸収の改善とサプリメントの併用が極めて有効な防波堤になるという事実です。具体的には、市販の総合消化酵素薬(タカヂアスターゼやパンクレアチンを含有するもの)や整腸生菌成分(酪酸菌・ビフィズス菌)を食後に取り入れることで、胃もたれの発生頻度を抑え、栄養の血中移行をアシストする戦略が定着しています。