角度のフィッティングを行っても皮膚への当たりが改善しない場合、素材そのものを換装するアプローチが極めて有効です。店頭やEC市場で流通しているパッドは、材質によって特性が大きく分かれます。
現在もっとも利用者が多いシリコン製鼻パッドは、抜群のグリップ力と柔らかな触感が最大の魅力です。「メガネが汗でずり落ちる」「鼻筋の皮膚が敏感ですぐ赤くなる」という層からは圧倒的な支持を集めています。一方で、皮脂やメイク汚れを吸着しやすく、半年ほどで黄ばみや硬化が進むため、半年に1回程度の定期交換が必須というデメリットも持ち合わせています。
近年SNSを中心に注目を集めているのが、内部に空気層を設けた「エアクッションパッド」です。中空構造のシリコンがクッションの役割を果たし、鼻骨の細かな凸凹に対して自動的に追従して圧力を分散します。実際に装着したユーザーからは「メガネをかけている感覚を忘れるほど鼻の圧迫感が消えた」という声が寄せられる一方、「通常のシリコンよりも厚みがあるため、目とレンズの距離が離れやすく、強度近視の人は見え方に違和感(度数の変化)を覚えることがある」という専門的な指摘もあります。
耐久性と衛生面を最優先するユーザーには、高級フレームに採用例が増えているチタン製パッドが選ばれています。アレルギーフリーで劣化せず、メイク汚れも拭き取るだけで清潔を保てますが、素材自体に弾力がないため、ミリ単位での正確なフィッティング技術が不可欠となります。