VOD(動画配信サービス)がテレビの視聴スタイルを大きく塗り替えた現在、過去のアーカイブコンテンツの取り扱いは各局にとって極めて繊細な問題となっている。昭和や平成のヒット番組の中には、現在の放送倫理基準に照らすと放送不可能なシーンが数多く含まれている。
一部のコンテンツは無期限で配信見送りとなり、事実上の封印状態が続く。一方で、単に過去の作品を抹消・隠蔽するのではなく、「当時の時代背景を示す歴史的資料」として注記を付けた上で公開すべきだという議論も根強い。表現の過ちをどのように記録し、未来の制作者や視聴者に伝えていくかという新たな課題が突きつけられている。