イル・パチョッコーネ・カゼイフィーチョが他店と一線を画す最大の理由は、店内にチーズ製造工房を併設している点にあります。新潟をはじめとする契約牧場から届く新鮮な生乳を使用し、毎朝職人の手によって作られる「自家製フレッシュチーズ」は、一切の保存料を使わず、水分とミルクの甘みが最も際立つ状態でテーブルへと運ばれます。
なかでも圧倒的な支持を集めているのが、看板メニューの「自家製ブッラータチーズと生ハムのカプレーゼ」です。ナイフを入れた瞬間に薄いモッツァレラの巾着からトロリと溢れ出すストラッチャテッラ(刻んだモッツァレラと生クリーム)は、濃厚でありながら後味は極めて軽やか。輸入物の冷凍解凍品では決して味わえない、みずみずしいミルク本来の芳醇なアロマが口いっぱいに広がります。
もちろん、チーズ以外の料理も妥協がありません。ナポリから輸入した特注薪窯で一気に焼き上げるピッツァは、外側が香ばしく中はもっちりとした絶妙なテクスチャー。新潟の豊かな食材や季節の魚介を取り入れた手打ちパスタ、炭火で豪快に焼き上げる肉料理など、本場エミリア・ロマーニャ州やカンパーニャ州のトラットリアを訪れたかのような骨太で滋味深いメニューが揃っています。