2026年組の大学陸上界は、稀に見る「豊作の年」と言われている。同期のライバルたちが次々と実業団の名門やプロ転向を選択する中、それぞれの道が交差するレースへの注目度は高い。
スピード重視で海外レースを積極的に狙う選手もいれば、ロード重視でフルマラソンへの早期移行を目指す者もいる。その中で彼が選んだアプローチは、実に着実だ。まずは5000mおよび10000mの自己ベストを更新し、実業団のロードの距離に適応していくステップを踏む。他者と比較することなく、己のロードマップを淡々と消化していく姿勢に、大物の風格が漂う。