ナマケモノの展示に関して、ネット上で散見される代表的な誤解が「ナマケモノは落ちて人間を襲ったりしないのか」あるいは「勝手に外へ逃げ出さないのか」という不安です。
フタユビナマケモノは鉤爪の構造上、体重を筋肉ではなく腱の張力で支えているため、無意識の状態でも木から落下することは極めて稀です。また、彼らは非常に強い縄張り意識と省エネルギー志向を持っており、餌と安心できる止まり木が確保された温室の天井付近からあえて地上に降りたり、外へ脱出したりする動機自体が存在しません。
また、「排泄のために1週間に1度だけ地上に降りてくる」という有名な生態がありますが、同園のナマケモノたちもタイミングが合えば地上付近まで降りてくる貴重な瞬間を目撃できます。ただし、地上での彼らは動きがより緩慢になるため、見学時は驚かせないよう周囲で大声を出したり、無理に近づいたりしない配慮が不可欠です。