南青山の至宝・根津美術館を解剖!隈研吾建築と国宝庭園の完全案内

南青山の至宝・根津美術館を解剖!隈研吾建築と国宝庭園の完全案内

南青山の至宝・根津美術館を解剖!隈研吾建築と国宝庭園の完全案内の要点や背景をコンパクトにまとめました。全体像を一目で把握できます。

美術館のエントランスに足を踏み入れた瞬間、誰もが息をのむのが、竹垣と竹の生垣に挟まれた長いアプローチです。建築家・隈研吾氏が設計したこの通路は、青山のストリートから本館への心理的な助走区間として機能しています。深い軒(のき)を持つ大屋根は日本家屋の瓦屋根を思わせ、陰影を巧みに取り入れたエントランスホールからは、ガラス越しに広大な庭園の緑が視界いっぱいに広がります。

根津美術館のコレクションにおいて、ひときわ高い知名度を誇るのが尾形光琳の筆による国宝『燕子花図屏風(かきつばたずびょうぶ)』です。金箔の地に濃淡の群青と緑青のみで描き出されたカキツバタの群生は、琳派の最高峰として名高く、初夏に開催される特別展ではこれを一目見ようと多くの美術愛好家が集まります。その他にも、中国古代の青銅器、仏教彫刻、茶の湯の名品など、国宝7件、重要文化財89件を含む貴重な文化財が系統立てて展示され、質の高いライティングとともに鑑賞できます。

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。