数々の名シーンを生んだモデル地は、江ノ島電鉄(江ノ電)の鎌倉高校前駅の東側に隣接する「鎌倉高校前1号踏切」(神奈川県鎌倉市腰越1丁目)です。駅の改札を出て左手へ坂を数十メートル下った場所に位置し、踏切の先には国道134号線と相模湾が広がっています。
この場所は現在、かつてない厳格な安全管理体制下に置かれています。2022年末に公開された映画『THE FIRST SLAM DUNK』の世界的大ヒットに伴い、アジア圏を中心とするインバウンド観光客が爆発的に急増。車道への飛び出し、走行中の江ノ電の直前横断、近隣の鎌倉高校敷地への無断侵入といった深刻な撮影マナー違反が相次ぎました。
事態を重く見た鎌倉市、神奈川県警察、江ノ島電鉄は連携を強化し、2023年以降、踏切周辺への多言語(日・英・中・韓)対応警備員の常時配備を実施しています。「完全立ち入り禁止になった」という風聞が一部で出回りましたが、これは誤解です。公道や歩道自体の通行は可能ですが、以下の行為に対しては警備員や警察官から即座に厳重な口頭注意が下されます。
現場では歩行者の滞留を防ぐため、歩道と車道の境界にロードコーンやガイドバーが隙間なく配置されており、かつてのように「車道の中央に出て線路真正面から悠々と構図を作る」といった撮影は物理的にも不可能です。安全確保と住民生活の保護が最優先課題となっています。