車のエアコンが効かない原因とは?修理費用相場と今すぐ試す応急処置

車のエアコンが効かない原因とは?修理費用相場と今すぐ試す応急処置

車のエアコンが効かない原因とは?修理費用相場と今すぐ試す応急処置についての疑問解決ガイドをお届けします。

エアコンのスイッチを入れているにもかかわらず冷えない現象には、大きく分けて「風は勢いよく出るが冷たくない」ケースと、「そもそも吹き出し口から風が出ない」ケースの2通りが存在します。メカニズムを切り分けることが、的確な対処への第一歩です。

まず、車エアコンぬるい風が出る原因として最も頻度が高いのが、冷媒(エアコンガス)の不足や漏れです。カーエアコンはコンプレッサーで気体冷媒を圧縮して高温高圧にし、コンデンサーで冷やして液化させた後、エバポレーター内で気化させる際の「気化熱」を奪って空気を冷却します。配管の継ぎ目にあるOリングの経年劣化や飛び石によるコンデンサー破損でガス圧が低下すると、気化熱が奪えず室温と同じ生ぬるい風しか吹き出さなくなります。

一方で、車エアコン風が出ない対処法を探るべき状況、すなわちファンスピードを最大にしても微風すら吹かない場合は、冷却回路ではなく送風系(ブロアファンモーターの故障、ファンレジスターの断線、ヒューズ切れ)に原因があります。この場合、ガスが十分に残っていても冷気を車内に届けることができません。

「少しくらい冷えが悪くても我慢すればいい」と放置するのは危険です。ガスが抜けた状態でエアコンを作動させ続けると、冷媒と一緒に配管内を循環している専用オイル(コンプレッサーオイル)が循環しなくなり、エアコンコンプレッサー故障を引き起こします。コンプレッサー内部が焼き付いて金属粉がエアコン配管全体に回ると、配管洗浄や全パーツ交換を余儀なくされ、修理見積もりが一気に15万円〜25万円規模へと跳ね上がる致命的な事態を招きます。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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