なぜ大揺れは後から来る?地震のP波とS波の違いと仕組みを徹底解説

なぜ大揺れは後から来る?地震のP波とS波の違いと仕組みを徹底解説

なぜ大揺れは後から来る?地震のP波とS波の違いと仕組みを徹底解説についての疑問解決ガイドをお届けします。

Q1:P波とS波の「P」と「S」は何の略ですか?
A1:地震計に「最初に(Primary)届く波」としてP波、「2番目に(Secondary)届く波」としてS波と名付けられました。また、物理的な性質からP波を「Push-Pull wave(押し引き波/伸縮波)」、S波を「Shear wave(せん断波/ねじれ波)」と説明することもあります。

Q2:海の上や水中でもP波とS波の両方が伝わりますか?
A2:いいえ、水や空気などの液体・気体中を伝わることができるのは「P波(縦波)」のみです。S波(横波)は物質の形状を保とうとする剛性(せん断力)によって伝わるため、剛性を持たない液体中では消滅し伝播しません。海洋調査で音波探査にP波が使われるのはこのためです。

Q3:地震が来る直前に「地鳴り」や「ゴォー」という音が聞こえるのはなぜ?
A3:先に到達したP波(縦波)の一部が地表に達した際、空気中に疎密波として放出され、人間の耳に聞こえる可聴域の音波(音)へと変換される現象です。震源が浅く近い場合に、S波の大揺れに先立って地鳴りとして認識されるケースが多く見られます。

Q4:大森公式の係数(k)はどこでも同じ値ですか?
A4:地域や地下の地質構造によって異なります。日本列島では概ね6〜8km/秒前後の値を取りますが、硬く古い岩盤が広がる地域と、堆積層が厚い軟弱地盤地域では地震波の伝播速度が変わるため、厳密な解析では地域ごとの観測補正値が用いられます。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。