インターネット上の掲示板やSNSでは、本作に関してしばしば事実と異なる情報が散見されます。関係者の証言や当時の制作資料に基づき、代表的な2つの誤解を正します。
【誤解1:ナオミ・キャンベルは本格的なボーカルデュエットを務めている?】
クレジットが「with NAOMI CAMPBELL」となっているため、サビを久保田利伸とデュエットしていると誤解されがちです。しかし実際のトラックで彼女が担当しているのは、イントロや間奏、アウトロにおけるスポークンワード(語り・囁き)と一部のバックコーラスです。本格的なボーカルパートは久保田自身が重層的に重ねたコーラスワークで構成されており、ナオミの役割は楽曲に国際的で艶やかなアトモスフィアを付与するスパイスでした。
【誤解2:ドラマのために書き下ろされた完全な受動的タイアップだった?】
一部で「テレビ局側の意向に合わせて作られた商業用ポップス」と見なされることがありますが、実態は逆です。久保田は当時、全米デビューに向けたアルバム『SUNSHINE, MOONLIGHT』の制作を進めており、その過程で生まれた極上のグルーヴトラックをドラマ側が熱烈に求めたことでシングル化が決まりました。妥協のないブラックミュージックの追求が、結果的に日本の大衆性を射抜いたというのが現場の真実です。