「冷凍庫に入れておいたら数ヶ月で茶色く干からびて香りが飛んだ」という経験を持つ人は少なくありません。下処理を施した実山椒は正しく冷凍すれば、約1年間にわたり採取時と遜色ない香りと美しい緑色を維持できます。
冷凍保存の生命線となるのは、徹底した「水分除去」です。浸水後の実をザルにあげただけで冷凍室へ送ると、表面に残った水分が凍結して霜となり、細胞壁を破壊して冷凍焼け(酸化)を招きます。
理想的な保存ステップは次の通りです。
- ザルで水気を切った後、キッチンペーパーを敷いたバットに実を重ならないように広げる。
- 上からもペーパーで優しく押さえ、表面の水滴を完全に吸い取る。
- ジッパー付き冷凍保存袋に実は重ならないよう平らに入れ、空気を限界まで抜いて密閉する。
- 金属トレイに乗せて急速冷凍にかける。
完全に凍結した後は袋の上から軽く揉むだけで実がパラパラとほぐれるため、必要な分量(小さじ1杯単位)を解凍不要でそのまま煮物や炒め物に投入できます。1年間の風味保証は、水気を極限まで断ち切った密閉環境によってのみ実現されます。