彼の原点を語るうえで外せないのが、若手俳優集団「D-BOYS」への加入と、ブレイクの決定打となった『烈車戦隊トッキュウジャー』だ。彼が演じたライト(トッキュウ1号)は、純真無垢でありながら圧倒的なリーダーシップで仲間を引っ張る難役だった。当時、日曜の朝のお茶の間を釘付けにした少年は、特撮テレビドラマという厳しい現場で演技の基礎と役者としての責任感を徹底的に叩き込まれた。
子ども向け番組という枠を飛び越え、感情を身体ごとぶつける芝居。過酷な撮影スケジュールを乗り越えた経験が、現在の揺るぎない芯を作った。当時を知るファンからすれば、あどけない笑顔で列車を走らせていた少年が、いまや重厚な人間ドラマを牽引する大人の役者になった事実そのものが、まるで奇跡のような時間の経過に感じられるのだ。