SNSや大手Q&Aサイトを調査すると、「夜と朝の2回念入りに洗っているのに昼には髪が束になる」「前髪が割れてしまい恥ずかしくて外出できない」といった切実な声が数多く見受けられます。これらの生の声をつぶさに分析すると、共通する3つの致命的な落とし穴が浮かび上がってきます。
第1の落とし穴は、シャンプーのすすぎ残しによるベタつきです。洗浄成分やコンディショナーに含まれるシリコン・カチオン界面活性剤が頭皮に残ると、毛穴周辺で皮脂と混ざり合って酸化し、粘着質な皮膜(ビルドアップ)を形成します。これが原因で、「洗った直後から頭皮が重く、髪が乾きにくい」という現象が発生します。
第2は、お湯の温度設定の誤りです。41度以上の熱いお湯で洗うと、頭皮に必要な保湿因子(セラミドなど)まで流出してしまい、結果として過剰な皮脂分泌を促します。逆に36度未満のぬるま湯では、固まった脂質を十分に溶かし出すことができません。
第3は、濡れたままの長時間の放置や自然乾燥です。頭皮が湿った状態が続くと、常在菌であるマラセチア菌が異常増殖し、酸化した皮脂と混ざり合って不快な頭皮の臭いを発生させます。