法的な効力や改ざん防止が求められる契約書において、製本テープを用いた「袋とじ」は単なる見栄えの問題ではありません。書類の抜き取りやページの差し替えを防止するための重要なセキュリティ措置です。
契約書製本において遵守すべき厳格なルールは以下の通りです。
1. テープの選定:必ず「契印用(白)」を使用する
黒や青の通常テープでは、朱肉を弾いてしまい印影が不鮮明になるか、時間が経つと摩擦で消えてしまいます。市販の「契印用」と明記された白色の製本テープは、表面に特殊加工が施されており、印鑑の朱肉をしっかり吸収・定着させます。
2. 契印(けいいん)の押印位置とルール
契印とは、複数ページにわたる書類が一連一体のものであることを証明する押印です(※別々の2つの独立した文書を照合するための「割印」とは法的に意味が異なります)。
袋とじ製本を行った場合、「製本テープの帯」と「書類(表紙または裏表紙)」の境界線にまたがるように契約当事者全員の印鑑を押印します。帯と紙の両方に半分ずつ印影がかかることで、テープを剥がして中身を差し替える不正を完全に防止できます。
なお、袋とじを行わない単純なホッチキス留めの場合は、全ページの継ぎ目見開きごとに契印を押す必要がありますが、袋とじ製本を行えば「表表紙または裏表紙の帯の境目」に1箇所ずつ押印するだけで法的に有効となります。これにより押印の手間を大幅に削減できるメリットがあります。