『Yes? No?』がファンの間で神格化された最大の要因は、ステージ上で繰り広げられた独創的かつ極めて難度の高いライブパフォーマンスにあります。暗転したステージで発光する「ポイ(Poi)」と、一糸乱れぬ「千手観音ダンス」の組み合わせは、嵐のコンサート演出の到達点として今も語り草です。
ポイとは、ニュージーランドの先住民族マオリ族の伝統舞踊にルーツを持つジャグリング道具の一種です。コンサートの演出を手掛ける松本潤が海外のストリートパフォーマンスに着目し、暗闇の中でLEDライトの残像を描き出す演出として導入しました。メンバーは連日、腕や体に紐を打ちつけながら過酷な練習を重ねてこの技を習得したという逸話が残されています。
また、間奏で5人が縦一列に並び、後ろから順番に腕をしなやかに広げて波打たせる「千手観音ダンス」は、計算し尽くされた視覚的インパクトを誇ります。この複雑なフォーメーションには、当時バックダンサーを務めていたジャニーズJr.(Kis-My-Ft2、A.B.C-Z、MADE、宇宙Sixなどのメンバー)も参加しており、ステージ全体の一体感と躍動感を極限まで引き上げていました。