ひと口に恐怖系のアートといっても、その方向性は多岐にわたります。ネットカルチャーの中で特に大きな派閥を形成している代表的なスタイルを見ていきましょう。
まず根強い支持を誇るのがヤンデレな女の子のイラストです。狂気的な愛の重さを刃物や返り血、ゆがんだ笑みで表現する手法で、受け手への執着心がダークな魅力へと昇華されています。
一方、ファッションや自己表現カルチャーと結びついたのが病みかわいいイラストの女の子です。パステルカラーや包帯、注射器といった医療モチーフを散りばめ、心の内にある孤独や生きづらさを可視化した世界観は、10代から20代を中心にメンヘラアイコンイラストとしてX(旧Twitter)やLINEのプロフィール画像に広く採用されています。
さらに、無表情で冷徹な残酷さを漂わせるサイコパスな女の子イラストや、異形のクリーチャーや廃墟と少女を組み合わせた壮大なダークファンタジーの女の子イラストなど、恐怖のベクトルごとに多彩な表現が生み出されています。