小児肥満と代謝異常の専門家であるロバート・ラスティグ教授は、長年にわたり過剰な果糖の危険性を訴え続けてきた。同教授は、過剰な果糖の摂取が肝臓の負担を極限まで高め、細胞がインスリンに対して反応しにくくなる「インスリン抵抗性」を招く主要因だと指摘する。
インスリン抵抗性が生じると、膵臓はより多くのインスリンを分泌せざるを得なくなり、結果として高血糖状態が固定化される。これが2型糖尿病や高血圧症、脂質異常症といった重大な生活習慣病の引き金となる。ラスティグ教授の研究は、果糖が単なるエネルギー源ではなく、脳の報酬系を刺激して更なる欲求を生む生物学的トリガーになり得ることを浮き彫りにした。