亀田親子がリング内外で見せたセルフプロデュース手法は、日本のスポーツ界におけるスポーツエンターテインメントの概念を大きく塗り替えた。試合前の会見で見せる挑発的な言動やパフォーマンスは、テレビ局の放映権ビジネスやメディアのセンセーショナリズムと結びつき、ボクシングに関心のなかった一般層まで巻き込む社会現象となった。
実父・亀田史郎が仕掛けたメディア戦略と、それに完璧に応えてリング上で結果を出し続けた亀田興毅。日本ボクシングコミッションの伝統的な枠組みと衝突を繰り返しながらも、彼らが持ち込んだエンターテインメント性は、その後の格闘技イベントの興行形態に決定的な影響を与えることとなった。