銀座という日本屈指の高級商業地にありながら、銀座カレンが数千円均一(サイズ問わず一律価格帯)という破格の設定を維持できる背景には、アパレル・バッグ業界の常識を覆す徹底した合理化モデルが存在します。
通常、大手トラベル用品メーカーのスーツケースは、企画から製造、輸入商社、国内卸問屋、百貨店や量販店といった複数の流通階層を経て消費者の手元に届きます。さらに有名タレントを起用した広告宣伝費やブランドライセンス料が上乗せされるため、小売価格は2万円〜5万円程度に膨らみます。
対して銀座カレンは、海外の協力工場から中間業者を介さずにコンテナ単位でダイレクトに買い付けを行い、実店舗に直搬する仕組みを確立しています。店舗自体を「展示即売ショールーム」として機能させ、過剰な内外装投資や莫大なマス広告費を一切かけません。銀座を訪れる外国人観光客や国内旅行者がその場で次々と購入していく「高回転・薄利多売」のサイクルを回すことで、圧倒的な低価格を実現しています。