ネット上の情報やSNS動画を見ていて、プロの視点から最も看過できないのが「ビーズを柔軟剤自動投入口に入れてしまう」という致命的な誤解です。
柔軟剤や液体洗剤は液状設計のため機械の細い流路を通りますが、香り付けビーズは水溶性の固形カプセルです。誤って柔軟剤投入トレイや自動投入タンクに注ぎ込んでしまうと、給水時の水圧では完全に溶けきらず、投入経路を詰まらせて洗濯機の故障を招きます。各電機メーカーおよび洗剤メーカーの公式取扱説明書にも明記されている通り、「ビーズは洗濯を始める前、空の洗濯槽の底(衣類の一番下)に直接投入する」のが絶対原則です。
また、冬場の水温低下に伴う「溶け残りリスク」も意外な盲点です。水温が10℃を下回る真冬の水道水やすすぎ1回設定の場合、ビーズのコーティング膜が溶け残って衣類に白く付着したり、油染みのような跡を残してしまうことがあります。水温が低い季節は、あらかじめ少量のぬるま湯でビーズを溶かしてから投入するか、注水すすぎを2回設定にするなどの配慮が欠かせません。