水糸の張り方完全ガイド!一人でたるまず水平・直角を出すプロ技

水糸の張り方完全ガイド!一人でたるまず水平・直角を出すプロ技

水糸の張り方完全ガイド!一人でたるまず水平・直角を出すプロ技にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

建物の基礎や構造物を正確な位置・高さに施工するための仮設枠組みを、建築用語で「遣り方(やりかた)」または「丁張り(ちょうばり)」と呼びます。精度の高い水糸を張るためには、まずこの丁張りを強固に組むことが絶対条件です。

丁張りの基本手順は以下の流れで進めます。

ステップ1:水杭の打ち込み
構造物の外側約50cm〜1m離れた位置に、角杭(水杭)を地面深くまで垂直に打ち込みます。四隅だけでなく、長いスパンの場合は約1.8m(一間)間隔で中間杭を配置し、横揺れを防ぐための斜め筋交い(控え木)を確実に打ち付けて固定します。

ステップ2:高さ基準(ベンチマーク)の設定と水貫の設置
動かない構造物(既存の雨水桝のフタや基礎コンクリートなど)を基準点(BM:ベンチマーク)として定め、そこから所定の高さを各杭に写し取ります。印をつけた高さに合わせて、水平に貫板(水貫)をビス留めします。

ステップ3:水盛管と水平器を併用した水平出し
広範囲の高さを揃える際は、透明なチューブに水を入れた「水盛管(みずもりかん)」を活用します。大気圧と重力によるサイフォンの原理(連通管の原理)を利用するため、数十メートル離れた杭同士でもミリ単位の誤差で水平高さを転写できます。近距離の微調整には感度の高いボックス型水平器を用い、貫板自体の反りや傾きを排除します。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。