現代のバラエティシーン、特にTBSテレビの怪作『水曜日のダウンタウン』や、グローバル展開するNetflixのバラエティ番組において、異彩を放ち続けているのが安田大サーカスのクロちゃんだ。彼のスキンヘッドと甲高い声のコントラストは、企画の悪意を完璧なエンターテインメントへと昇華させる。
数々の過酷なドッキリ企画や恋愛リアリティショー風の泥沼企画で見せる執念とリアクションは、国内のみならずネット配信を通じて世界中の視聴者を困惑させ、爆笑させてきた。人間の欲望や滑稽さを隠さずに晒し出す度胸は、髪型という装飾を一切削ぎ落とした姿と不気味なほどマッチしている。いじられ、追い込まれることで輝きを増す彼のスタイルは、テレビと配信メディアが融合した現代お笑いが生んだひとつの到達点と言えるだろう。