住宅設計のプロフェッショナルがニューライトポタリーのペンダントライトをこぞって図面に落とし込む最大の背景には、日本の照明デザインが長年陥っていた「装飾過剰のトラップ」からの脱却があります。
NEW LIGHT POTTERYは2015年、奈良の地で設立されました。主宰するデザイナー永冨裕幸氏らは、プロダクトに作為的なストーリーや奇抜なコンセプトを付与することをあえて退けています。ブランドの根底にあるのは、「素材の質感や美しさを引き出すための最小限のデザイン」であり、半永久的に風化しない「普遍性」の探求です。
多くのインテリア照明が「器具そのものの形状の面白さ」を誇示しようとするのに対し、ニューライトポタリーの器具は空間のノイズを極限まで消し去ります。真鍮の鈍い光沢、吹きガラスの揺らぎ、陶器の肌触りなど、素地が持つ物理的特性をライティングデザイナーならではの精緻な光学計算と融合させている点が、ニューライトポタリー人気の理由として第一に挙げられます。光が灯っていない昼間は上質なオブジェとして建築に溶け込み、夜間には照射面の陰影を美しく彫り込むという二面性が、本物志向の空間デザイナーを虜にしているのです。