放送現場の最前線に立つアナウンサーやナレーターは、生まれつき滑舌が良いわけではありません。調音器官の構造を理解し、科学的なアプローチで舌の動きを自動化させています。誰でも今日から実践できる4つのステップを紹介します。
ステップ1:フレーズを4つの拍(ブロック)に分断する
一気に言おうとすると脳がパニックを起こします。まずは単語の意味単位ではなく、発音しやすい音の塊として以下のように区切ります。
「とうきょう / とっきょ / きょか / きょく」
この4拍のリズムをメトロノームのように等間隔で刻み、「とっきょ」の促音(っ)で一拍分しっかり休止を入れる感覚を掴むことが成功への第一歩です。
ステップ2:母音だけで発声する「母音分離トレーニング」
日本語の明瞭さを決定づけるのは子音ではなく「母音」です。子音の「k」や「t」を完全に排除し、母音の口の形だけで発声練習を行います。
「とうきょう・とっきょ・きょか・きょく」の母音は、
「おーおー・おっこ・おあ・おく」となります。
この母音の並びを、鏡を見ながら口を大きく正確に動かして3回繰り返します。その後、母音の口の動きを維持したまま子音を軽く乗せるだけで、驚くほど滑らかに発音できるようになります。
ステップ3:舌根の緊張をほぐす「脱力タングツイスター」
言えない人の9割は、口の奥に余計な力が入って舌が固まっています。軽く息を吐きながら舌先を上前歯の裏に軽く当て、力を完全に抜いた状態で「ら・ら・ら」と連続発声し、舌の柔軟性を高めてから挑戦してください。