一般的に広く使われている「オッドアイ(Odd-eyes)」という言葉は、主に動物の左右異なる眼を指す通称・俗称です。医学および生物学における正式名称は「虹彩異色症(こうさいいしょくしょう)」、学術的にはヘテロクロミア(Heterochromia iridis)と呼ばれます。
ギリシャ語の「heteros(異なる)」と「chroma(色)」に由来するヘテロクロミアの意味通り、眼球の角膜と水晶体の間にある薄い膜「虹彩(アイリス)」の色が左右で異なったり、同一の虹彩内で部分的に色が分かれたりする状態を指します。
人間の瞳の色は、虹彩内に存在するメラニン色素の量と分布密度によって決定されます。メラニン色素が極めて多ければ濃いブラウンや黒色に見え、中程度ならグリーンやヘーゼル、メラニン色素が非常に少なければ光の散乱(レイリー散乱)によってブルーやグレーに見える仕組みです。オッドアイは、何らかの要因によって左右の虹彩でメラノサイト(色素細胞)の増殖やメラニン生成のプロセスに非対称が生じることで発現します。
虹彩異色の3つの分類形態
- 完全虹彩異色(Complete Heterochromia):左右の瞳の色が完全に異なる状態(例:右目がブラウン、左目がブルー)。一般にオッドアイと呼ばれる大半がこれに該当します。
- 部分虹彩異色(Sectoral Heterochromia):1つの瞳の虹彩の中で、扇形やスポット状に異なる色が混在する状態。
- 中心性虹彩異色(Central Heterochromia):瞳孔の周囲(内側)と外側の虹彩で異なるリング状のグラデーションを描く状態。