甲状腺ホルモンが基準値を大幅に超えている活動期において、息が上がるような激しい運動(ランニング、ジムでの筋力トレーニング、HIIT、球技など)を行うことは極めて危険です。
バセドウ病の活動期にある患者の体内では、交感神経が極度に刺激され、安静に座っているだけでも心臓が1分間に90〜110回以上拍動しています。いわば「24時間休みなくフルマラソンを走らされている」状態にあります。この状態でさらにスポーツや筋トレで心拍数を上げると、心臓の筋肉に過大な負荷がかかり、心房細動などの致死的不整脈や「高拍出性心不全」を引き起こす恐れがあります。
ホルモン数値(FT3・FT4)が正常域に落ち着くまでの期間は、運動制限を守り、階段の昇降を避けてエレベーターを使うなど、心拍数を上げない生活を心がける必要があります。「少し動けるようになったから」と過密な仕事スケジュールを詰め込むことも、自律神経のバランスを崩して症状悪化を招く要因です。