ネット上の情報やSNSの写真だけを頼りにオーダーする際、消費者が陥りやすい盲点がいくつか存在します。
第一の誤解は、「店頭へ行って予算だけ伝えれば数分で理想の花束が完成する」という思い込みです。繁忙期(母の日、歓送迎会の3月・4月、クリスマスなど)の店頭では、注文から受け取りまで30分〜1時間以上の待ち時間が発生することが珍しくありません。また、フローリストが花の組み合わせやラッピングの設計を行うため、即興での制作には限界があります。特別なオーダーほど、最短でも前日までのWEB・電話予約が推奨されます。
第二の盲点は、色味や花材の指定方法です。「SNSで見かけたこの写真と全く同じものを」と画像を提示しても、生花は季節や当日の市場入荷状況に左右されるため、完全一致で制作することはプロでも困難です。後悔を防ぐためには、「特定の花の種類」に固執するのではなく、「全体のトーン(くすみ系・暖色系・ビビッド等)」と「贈る相手の年代・性別・シチュエーション」を伝えることが、フローリストの腕を最大限に引き出す秘訣です。
第三に、遠方配送時のトラブルです。普通の花束(ブーケ)を宅配便で送ると、配送中の傾きや乾燥で傷むリスクが高まります。宅配を利用する場合は、吸水スポンジに挿した「アレンジメントフラワー」を選択し、気温の高い夏季にはクール便対応を指定するのが業界の鉄則です。