大悲閣千光寺への道のりは、一般的な平坦な京都観光とは大きく異なります。最寄り駅からの徒歩アクセスと実際の登坂環境を正確に把握しておくことが、快適な参拝のための決定打となります。
主要な起点となるのは阪急嵐山駅および京福電鉄(嵐電)嵐山駅です。いずれの駅からも、まずは渡月橋の南詰を目指します。そこから大堰川(桂川)の右岸(南側)に整備された遊歩道を上流方向(西)へと直進します。人力車が行き交う賑やかなエリアを抜け、高級旅館「星のや京都」の船着き場を越えると、アスファルトの道は次第に砂利交じりの小道へと変化していきます。
登山口の目印となる石柱に到達した瞬間から、本格的な山道が始まります。本堂まで続く石段は約200段。自然石を積み上げた不揃いな段差が続き、場所によっては傾斜が25度を超える急勾配となります。木々の間から木漏れ日が差し込む美しい参道である一方、雨上がりには苔や濡れ落ち葉で滑りやすくなるため、足元への絶え間ない注意が欠かせません。渡月橋南詰から登山口まで約15分、登山口から山上の大悲閣までは大人の足で約8〜10分、トータルで片道20〜25分前後の歩行時間を想定しておく必要があります。