万が一、スピッツの採取順序を誤ってしまった場合、どう行動すべきでしょうか。隠蔽や自己判断での放置は、誤診を招く最も危険な対応です。
1. EDTAの後に血清(生化)を採取してしまった場合
針先を介してEDTAが血清管に混入した可能性が高いため、速やかに医師へ報告し、原則として再採血を行います。そのまま提出するとカリウムが7.0mEq/L以上などの異常値を叩き出し、緊急コールや不必要な心電図検査・投薬変更が発生します。
2. シリンジ採血で凝固管への分注が最後になってしまった場合
シリンジ内ですでにフィブリン網の形成が始まっている恐れがあります。遠心分離後にフィブリン析出による機器詰まりやAPTTの見かけ上の短縮・延長が生じるため、臨床検査科へ一報を入れ、採取状況を伝えた上で指示を仰ぐのが鉄則です。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
採血業務における安全確保には、個人の注意力だけでなく「手技の適性に応じた器具選択」が求められます。