現在、彼が情熱の大半を注いでいるのが、拠点である大阪府を中心に取り組む自立支援事業だ。刑務所や少年院を出たものの、身寄りがなく生き直しの機会を奪われた若者たち。彼らに住まいと雇用を提供し、社会の一員として自立できるまでの道のりを伴走している。
「一度踏み外した人間が信頼を取り戻すのは、生半可なことではない」。現場のスタッフは口をそろえる。生ぬるい同情は排除しつつも、決して途中で見捨てない絶妙な距離感。失敗の痛みを知る元当事者だからこそ、若者たちが発するSOSのシグナルを見逃さない。ネットの噂話では到底窺い知れない、泥臭く汗を流す日々の奮闘こそが、彼の知られざる現在の真実である。