爽太を演じた松本潤と石原さとみの画面越しに漂う緊張感と甘やかな空気感は、作品全体の推進力となっていた。片想いに身を焦がすショコラティエと、彼の作品を愛しつつも掴みどころのない人妻。二人の掛け合いは、まるで極上のジャズセッションのようなグルーヴを生み出していた。
撮影現場では、ショコラを作るシーンの繊細な手さばきや、視線が交差するタイミングについて、二人で何度も念入りにディスカッションを重ねていたという。裏側での徹底したリハーサルと相互の信頼関係があったからこそ、あの息をのむような名シーンの数々が誕生したのだ。