松たか子と佐橋佳幸の運命的な出会いは、2001年に開催された松たか子の全国ツアー「松たか子 concert tour 2001 "a piece of life"」でした。このツアーでバンドマスターおよび音楽監督を務めたのが佐橋でした。当時24歳の若さで表現者としての壁に直面していた松に対し、16歳年上で百戦錬磨の佐橋は、単なる伴奏者を超えて音楽的な道標を示し、精神的な支柱となったのです。
音楽活動での密接な共演を重ねる中で、二人の信頼関係は徐々に恋愛感情へと昇華していきました。しかし、二人の前には小さくないハードルが存在していました。それが「16歳の年齢差」と、佐橋に「前妻との離婚歴(1998年頃に離婚成立)」があるという事実でした。梨園のトップブランドである高麗屋の令嬢と、バツイチのロックギタリストという取り合わせは、当時の芸能マスコミにとって格好のゴシップ素材となったのです。
交際発覚後、一度は破局報道が流れるなど紆余曲折を経験しましたが、二人の絆は揺らぎませんでした。松は佐橋の飾らない人間性と音楽に対する純粋な情熱に深く惹かれ、佐橋もまた松の持つ天真爛漫さと舞台人としての覚悟を誰よりも理解していました。そして交際開始から約6年の歳月を経た2007年12月28日、二人は公式ウェブサイトを通じて電撃入籍を公表しました。