モヤモヤ血管によって生じる慢性痛には、急性期の捻挫や骨折とは異なる特有の臨床的特徴が存在します。以下に挙げるチェック項目は、痛みの専門外来で実際に問診や触診の目安として用いられている指標です。自身の自覚症状と照らし合わせてみてください。
- 朝起きた瞬間や動き始めにズキッと痛み、動いているうちに少し軽くなるが夕方に再び悪化する
- 患部を指でピンポイントに強く押すと、飛び上がるような激痛(圧痛点)がある
- 痛む関節や筋肉の周囲が、反対側と比べてわずかに腫れぼったい、あるいは熱感を帯びている
- 夜間、寝返りを打った際や布団でじっとしている安静時にも痛んで目が覚める
- 3ヶ月以上にわたり湿布、電気治療、マッサージ、ヒアルロン酸注射を受けているが効果が持続しない
- お風呂に入って温めると一時的に楽になるが、冷えると強烈なこわばりと痛みが戻る
好発部位として代表的なのが、「五十肩(肩関節周囲炎)」「変形性膝関節症に伴う膝の内側の痛み」「足底腱膜炎(かかとの痛み)」「テニス肘・ゴルフ肘」「アキレス腱炎」「ヘバーデン結節(指の第一関節の変形・痛み)」です。特に五十肩において、夜間にズキズキ痛んで眠れない「夜間痛」や、膝の内側にある鵞足(がそく)部を押したときの強い痛みは、典型的なモヤモヤ血管と過敏神経の集積サインとされています。