テレビ朝日系列で長年愛され続ける『家政夫のミタゾノ』は、彼のキャリアにおける金字塔と言っても過言ではない。大柄な体躯を黒髪のウィッグとエプロンに包み、淡々と家庭の闇を暴いていく三田園薫。この一見奇抜なキャラクターが、なぜここまで息の長い国民的コメディドラマへと昇華したのか。
現場関係者が口を揃えるのは、現場における彼の卓越した座長力だ。アドリブの応酬をまとめ上げ、共演者の魅力を極限まで引き出す瞬発力。TVerなどの見逃し配信でも毎シーズン記録的な再生数を叩き出す背景には、社会風刺を効かせた鋭い脚本と、それを軽妙洒脱に演じきる彼の職人技がある。視聴者が求めているのは、毒舌の裏に潜む確かなカタルシスなのだ。