全国レベルのコンクールで審査員を務める美術教育の専門家や人権擁護委員の評価軸も、明らかにシフトしている。もはや絵の技術の巧みさや、バランスの取れた整然とした構図だけでは高評価を得られない。
重要視されているのは、「制作者自身の問題意識が、どれだけ独自の視点で表現されているか」だ。地球という巨大なモチーフを扱いながらも、自らの身近な体験や社会への疑問がどこまで掘り下げられているか。借り物の言葉や既視感のあるデザインを脱ぎ捨て、個人の痛切なリアリティが宿った作品こそが、現代の審査基準において強く支持される。