長年にわたり、皇室ジャーナリズムは皇室の人間模様や伝統行事の華やかさを追う報道に傾斜しがちであった。しかし、皇族数の減少が現実的な問題となった今、メディアに求められているのは単なる礼賛やゴシップ的な好奇心ではなく、制度の構造的欠陥を客観的に直視する眼光だ。
重厚な政治・社会ドキュメンタリーが浮き彫りにするように、この問題は特定の家系の継承問題にとどまらず、憲法が定める象徴天皇制の持続可能性に直結している。感情的な論争や不確実な噂話に終始するのではなく、国民主権の観点からどのような皇室の姿を未来に残すべきなのか、メディア自身も問い直されている。