法廷での限界を痛感したク・ホイン氏は、二度と同じ悲劇を繰り返させないため、制度そのものを変える行動に打って出ました。これが韓国民法改正ク・ハラ法を巡る立法運動の始まりです。韓国国会の国民同意請願システムに投稿された請願は、わずか17日間で10万人以上の賛同署名を獲得し、国会常任委員会へ付託されました。
これほどまでにク・ハラ法成立の理由が強く支持された背景には、直系尊属という形式的な血縁関係だけで遺産が渡ってしまう現行制度が、国民の法感情と著しく乖離していた点にあります。長年審議が難航していた改正法案は、粘り強い法廷運動と世論の後押しを受け、2024年8月28日に韓国国会本会議において賛成284票、反対0票(棄権2票)という圧倒的多数でついに可決。2026年1月1日より本格施行される運びとなりました。
新設された民法規定では、被相続人(子ども)に対する扶養・養育義務を著しく怠った場合や、重大な虐待・犯罪行為を行った親族について、家庭裁判所の厳格な審判を経て「相続権の喪失」を宣告できるよう明文化されました。この大改正が日韓の法制度にどのような違いをもたらしたのか、以下の比較データに整理しました。