鞘師里保の真骨頂は、何と言ってもそのダンスの実力にあります。広島の名門スクール時代から培われたリズム感と体幹の強さは、アイドルの枠をはるかに超越していました。その実力を世界規模で証明したのが、2019年に世界を驚かせたBABYMETALのサポートダンサー(アベンジャーズ)としての電撃登壇です。
横浜アリーナでのサプライズ登場に始まり、イギリスで開催された世界最大級の野外音楽フェスティバル「グラストンベリー・フェスティバル(Glastonbury Festival)」のステージに立った彼女の姿は、国内外のロック・メタルファンを震撼させました。BABYMETALのボーカル・SU-METAL(中元すず香)とはアクターズスクール広島時代の旧知の仲であり、2人が同じステージで並び立った瞬間は、現場の古参ファンのみならずSNS上でも歓喜の渦を巻き起こしました。
過酷なメタルの超高速ビートに完璧にシンクロし、炎天下のステージでも一切ブレない重心と躍動感。言葉による説明を一切排した純粋な身体表現だけで、数万人の外国人観衆を圧倒した事実は、彼女のダンスが本物であることを世界に知らしめました。この経験で得たグローバルなスケール感は、現在のソロ曲や単独ライブのステージングに色濃く反映されています。自身のライブで見せるグルーヴ感とエモーショナルなボーカルパフォーマンスは、単なる「歌って踊る元アイドル」の枠を完全に脱ぎ去り、ひとりの自立したプロフェッショナルなダンサー/シンガーとしての威厳に満ちています。