新宿の街を歩けば、すれ違う人の半数以上が外国人観光客という日も珍しくない。ここにもその波は確実に押し寄せている。英語や中国語のメニューが用意され、スマホを片手に「Yakitori」を楽しむ旅行者の姿が日常の風景となった。
しかし、店が最も大切にしているのは、創業当時から通い続ける常連客たちだ。観光地化が進む一方で、地元の人々がふらりと立ち寄り、愚痴をこぼし、明日への活力を得るための「止まり木」としての役割を、この店は決して手放そうとはしない。その絶妙なバランス感覚こそが、愛され続ける理由だろう。