「断らない救急」を掲げることは、現場の医師や看護師にとって時に過酷な自己犠牲を強いる。救急車のサイレンが響くたび、スタッフの緊張感はピークに達する。高齢の患者が多く、複数の持病を抱えているケースも珍しくないため、一人の患者にかかる医療負荷は年々増大しているのが現実だ。
それでも現場が踏みとどまれるのは、地域医療を守るという使命感があるからに他ならない。しかし、精神論だけで乗り切れる時代は終わった。業務のタスクシフトや、看護補助者の積極的な活用など、具体的な労働環境の改善が急ピッチで進められている。