海の再生は、漁業関係者だけの話ではない。透明度を取り戻した錦の海は、ダイバーや観光客を惹きつける新たな聖地となりつつある。特に、再生された藻場を巡るシュノーケリングツアーや、環境学習をセットにしたエコツーリズムは、都市部のファミリー層や外国人観光客から高い評価を得ている。
地元に新しくオープンしたゲストハウスや飲食店は、週末になると予約で埋まる。かつて若者が流出する一方だった町に、今では関係人口が増え、移住を希望する若者も現れ始めた。海が変わることで、陸の暮らしもまた、豊かな方向へと回り始めている。