一部で囁かれていた健康不安説を打ち消すように、彼女の足取りは確かなものだ。日課となっている近隣への散歩や買い出しを自らこなし、栄養バランスを考えた自炊生活を徹底している。名門部屋の女将時代に培った料理の腕前と食へのこだわりは、単身生活となった今も衰えていない。
派手な社交界との付き合いは最小限に絞り、古くからの信頼できる友人や事務所スタッフとのみ関係を維持している。身の回りの整理を進め、持ち物を減らしながらシンプルに暮らすライフスタイルは、かつての贅沢な暮らしとは対照的だ。孤立ではなく自律を選び取ったその生活ぶりには、年相応の潔さと気品が漂っている。