川嶋舟氏の現在を語る上で欠かせないのが、学術研究者としてのキャリアです。舟氏は現在、東京農業大学農学部デザイン農学科の准教授を務めており、専門分野は獣医学、動物介在療法(アニマルセラピー)、および農業と福祉の連携(農福連携)です。
特に力を注いできたのが、馬を用いたリハビリテーションである「乗馬療法(ホースセラピー)」の学術的研究と普及活動です。障害を持つ子供たちや心に傷を負った人々の心のケアに動物の力を役立てる研究は、国内外で高く評価されています。また、東日本大震災の被災地支援をはじめ、全国各地の農業法人や地方創生プロジェクトへのアドバイザーとしても精力的に活動してきました。
父・川嶋辰彦氏が経済学者として地域開発やボランティア活動に生涯を捧げたように、舟氏の研究活動にも「現場主義」と「弱者支援」の哲学が色濃く受け継がれています。東京農業大学の研究室では多くの学生を指導し、教え子たちからも「物腰が柔らかく、親身に相談に乗ってくれる先生」と慕われています。