「皮がカチカチに硬くなってしまった」「干している途中で白いカビが生えてきた」「ざるに果皮が張り付いて破れてしまった」といったトラブルは、自家製梅干し作りで最も多く寄せられる相談です。取材を通じて見えてきた自家製梅干しで失敗する最大の理由は「塩分濃度と水分のバランスの崩れ」および「物理的な取り扱いの誤り」にあります。
昨今の健康志向から塩分を8〜10%前後に抑えた減塩仕込みに挑む人が増えていますが、塩分濃度が低い梅は雑菌やカビに対する自己防衛力が著しく低下しています。十分な天日干しが行われず内部に余剰水分が残ったままになると、数日で白カビ(産膜酵母)や青カビが繁殖する原因になります。作業前の道具のアルコール消毒や、干し始めの表面乾燥を素早く完結させることが必須となります。