臨港緑園の散策路は、名古屋港を象徴する歴史的・文化的モニュメント群とダイレクトに接続しています。単なる公園散歩で終わらせないための、王道の回遊動線を辿ってみましょう。
緑園の北側に堂々たる船体を横たえているのが、かつて実際に極寒の南極大陸へ物資と隊員を運んだ「南極観測船ふじ」です。1965年から18年間にわたって活躍した実物の船体がそのまま保存展示されており、現在も船内を見学可能です。当時の航海室、医務室、食堂などがリアルな人形や実物資料と共に再現されており、昭和の探検史に直面する生々しい体験が待っています。「ふ頭の緑地から眺めるオレンジ色の船体」そのものが景観のアクセントとして美しく、写真撮影のスポットとしても外せません。
さらに歩を進めると、白い帆船をイメージした斬新な建築デザインの「名古屋港ポートビル」がそびえ立ちます。地上53メートルの高さを誇る最上階の展望室からは、360度の大パノラマが展開。晴天時には御嶽山や鈴鹿山脈まで見渡せるだけでなく、足元に広がるガーデンふ頭臨港緑園の幾何学的な造形と、港湾で稼働する巨大ガントリークレーンの林立を俯瞰できます。
夕刻から夜にかけては、大人のための静寂な時間へと移り変わります。港一帯がライトアップされる時間帯、ポートビルの灯台風のライトや係留されたふじのイルミネーションが海面に揺らめきます。派手な繁華街のネオンとは一線を画す、落ち着いた光の演出は「名古屋港 イルミネーション 穴場」としてカップルや夜景撮影の愛好家に密かに親しまれています。